故人の遺品を整理していると、捨てたり、売ったりするのは故人に申し訳ないけど、取っておいても困るものが出るのはよくあるお話です。
今回は捨てる、売るに代わる第三の選択肢としておすすめなご供養について、ご紹介いたします。
本題に入る前に簡単に私たちについて、お話させてください。
私たち遺品整理プロエールは埼玉県を中心に遺品整理業を請け負っています。
遺品整理の代表的な資格である遺品整理士に加え、遺品供養士やグリーフケアアドバイザー、終活カウンセラーといった専門的な資格を持つスタッフを多く抱えています。
実績と経験豊富な専門家目線で解説していくので、遺品整理について検討している方はぜひ、最後まで読んでみてください。
ご供養とは?
ご供養では故人のご遺品を寺社などでお焚き上げし、供養します。
お焚き上げすることで、ものに宿った魂を天に送り、故人へと届けられるとされています。
お正月のとんど焼きやお祭りのかがり火などをイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。
業者に依頼したり、直接寺社に持ち込んだりして比較的気軽に依頼できることから注目度が増しています。
また、お葬式や49日の法要などと同様に故人と別れるための儀式としての役割もあります。
ご遺品を中古品として売却したり、捨ててしまったりするのに抵抗がある場合におすすめの向き合い方と言えます。
ご供養の内容は?
ご供養では和尚さんや神職による読経、祝詞とともにご遺品を火に入れ、お焚き上げします。
なお、供養には合同供養と個別供養の2つに分けられます。
合同供養
合同供養では複数の依頼者が持ち込んだ依頼品を同時にお焚き上げします。
地域のものだけの場合はもちろん、全国から集まったものを一緒にお焚き上げする場合もあります。
また、無縁仏などの地域単位の供養品も一緒にお焚き上げする場合もあります。
最初から多くのものを燃やす想定で場所を確保しているため、お焚き上げしたい遺品が多い場合におすすめです。
寺社によっては毎月開催している所もあるため、自分で遺品整理した場合や後からお焚き上げしたいものが出てきた時におすすめです。
ただし、寺社によっては破魔矢やお札など寺社に関するものしか受け付けていない場合もあります。
日程などを確認する際に遺品をお焚き上げしたいと伝えて、都合を聞くのがいいでしょう。
個別供養
個別供養では依頼者一人分のご遺品をお焚き上げします。
合同供養と違ってまとめて行うものではないため、基本的に定期開催はなく、寺社などにお願いする場合は日程調整から入ります。
また、依頼者に合わせて行うため、業者に依頼すると追加のオプション料金が発生したり、合同供養よりやや高めな場合もあります。
他と一緒ではなく、故人一人分のご遺品だけをお焚き上げしたい方におすすめです。
ご供養は自宅でもできる?
ご供養を自宅で行うことはおすすめできません。
身も蓋もない言い方をすれば、物を燃やすだけなので庭などある程度の空間があれば一応、できます。
しかし、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、通称廃棄物処理法によりドラム缶や焚き火でごみを燃やす野焼き行為は禁止されています。
お焚き上げと野焼きでは感覚こそ違うものの、何も知らない方からすれば同じであり、通報されれば罪に問われる可能性もあります。
通報されなくても、煙による体調不良ややけど、火事などの危険もあるため、業者あるいは寺社に依頼するのがおすすめです。
ご供養の依頼のやり方
ご供養は寺社にご遺品を持ち込んだり、業者に依頼したりすることで実施できます。
ご供養は遺品整理業者やご供養を専門に扱う事業者、寺社への依頼および持ち込みなどで依頼できます。
それぞれの一般的な流れをご紹介します。
遺品整理業者に依頼する場合
遺品整理業者に依頼する場合、だいたいは遺品の取り扱いの選択肢として掲示されます。
多くは合同供養という形で他の依頼者から集めた遺品と一緒にお焚き上げします。
また、業者によってはオプションで個別供養ができる場合もあります。
ただし、遺品整理を請け負っている業者なら必ずご供養の対応をしてもらえる、とは限りません。
そのため、ご供養して欲しいご遺品がある場合はご供養の対応をしてもらえるか、事前に確認しておくと間違いないでしょう。
寺社にご依頼する場合
寺社にご依頼する場合、ご自分で寺社に確認し、持ち込む形で依頼できます。
もちろん、どこの寺社でも受け付けているとは限らないため、地域の寺社などでも持ち込む前に確認し、都合を聞くのがいいでしょう。
また、地元を離れたけど、出身地の寺社でご供養して欲しいなどご遺品がある場所と寺社に距離がある場合は郵送にも対応してくれる場合があります。
ご供養をお願いしたい寺社に事前に確認してから持ち込みや郵送などでお願いするのがいいでしょう。
ご供養専門業者に依頼する場合
ご供養を専門とする業者も存在するため、ご自分で遺品整理を行った場合などご供養だけしたい場合は利用するのもいいでしょう。
ご依頼の方法は郵送や持ち込みなど様々ですが、多くはインターネット上から検索し、手続きを進められます。
そのため、日中の電話や現地への持ち込みが難しい方にはおすすめのご依頼方法といえるかもしれません。
葬儀社に依頼する場合
ご供養を故人の葬儀の一部として引き請けてくれる葬儀社も存在します。
基本的には読経など葬儀に関する部分で提携している寺社に依頼し、合同供養となります。
葬儀社によってはオプションによる追加料金やお願いできる遺品の種類など細かいルールが設定されている場合もあります。
事前に確認し、健闘しておくのがいいでしょう。
ご供養できるもの、できないもの
ご供養を行うことをおすすめしたいご遺品がある一方、おすすめできないものや注意したい点もあります。
ご供養するのがおすすめなご遺品とあまりご供養には出さない方がいいものや注意点に分けて、ご紹介します。
ご供養するのがおすすめなもの
ご供養できるものの中でも特にご供養するのにおすすめしたいのが写真やアルバム、手紙や愛用していた衣服です。
写真や手紙には心が残りやすいと言われるため、ご供養するのがいいでしょう。
他にも、大事にしていた時計や携帯電話、人形など趣味に関するものもご供養してもらうことができます。
また、神棚や仏壇、お守りやお札などもご供養してもらうことができます。
なお、神棚や仏壇は宿っている魂を抜き取る閉眼供養を行うのが良いとされています。
ご供養をおすすめできないものや注意点
ご供養をおすすめできないもの
ご供養をおすすめできないものおよびお焚き上げできないものとして一番わかりやすいのは燃えないものです。
一般的に不燃物として扱われる電子機器やプラスチック製品でも多くは火を付ければ燃やせるため、お焚き上げしてもらうことができます。
一方で、金属製品など燃やせないものについては個別の対応となり、追加料金やそもそも受け付けてもらえない場合があります。
依頼したいご遺品が決まっている場合は事前に材質などを伝え、ご供養をお願いできるか聞いておくといいでしょう。
遺言状に反するもの
ご供養でお焚き上げしない方がいいものであり、注意したいのが遺言状に反する取り扱いです。
特に、遺産を相続する遺族が自分一人ではない場合、遺言状で残しておいて欲しいと言われたものを勝手にご供養するのはトラブルの元です。
遺言の無視自体は罪に問われない一方で、遺産の分割や譲渡などで所有者が変わっている場合、持ち主の意思を無視してお焚き上げするのは器物破損になる場合があります。
遺言状やエンディングノートなど故人が残しておいて欲しいと意思表示している場合は残しておく方がいいでしょう。
宗教に関する注意点
ご供養を依頼する場合に確認したいのが宗教的な部分です。
一般論として、仏教を扱うお寺に神棚を持ち込んだり、逆に神道を扱う神社にご位牌や仏壇を持ち込むのはよくないとされています。
また、寺社にキリスト教など他の宗教の方式をお願いすることも難しい面があります。
もちろん、キリスト教の教会に神道方式のご供養をお願いするなども避けるべきです。
お互いに気持ちよくご供養を行うためにもどこに依頼するか、何をご供養するかは事前に確認し、実施するのがいいでしょう。
ご供養のまとめ
今回はご遺品の取り扱い、ご供養についてご紹介しました。
ご供養では寺社や寺社と提携した業者に依頼して、読経や祝詞とともにご遺品をお焚き上げし、供養します。
お焚き上げではどんと焼きのようにご遺品を燃やし、煙とともに宿った魂を天に送り返します。
特に、魂が宿ると言われる手紙や写真、衣服や人形などはご供養するのがおすすめです。
もし、売ったり、捨てたりするのには抵抗があるけど、置いておくのも困るというご遺品がありましたらご供養するのもいいでしょう。
今回も遺品整理プロエールのお役立ちコラムを最後までお読み頂き、ありがとうございます。
最後に改めて、私たちの紹介をさせてください。

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