遺品整理と特殊清掃は、どちらも故人が亡くなった際に提供されるサービスですが、範囲と目的が異なります。本記事では、遺品整理と特殊清掃の違いなどについて解説します。
- 遺品整理:亡くなった人の持ち物を仕分けして、処分、保管する
- 特殊清掃:ご遺体により汚れた住宅を除菌や消臭、清掃する
特殊清掃は、孤独死の場合や、故人が犬や猫などのペットを複数飼っていた場合など、特定の状況下でのみ実施されます。したがって、故人が病院、施設、または自宅で介護を受けていた場合、特殊清掃は通常行われず、遺品整理のみが行われます。
遺品整理と特殊清掃の違いとは?
「遺品整理」と「特殊清掃」を混同する人がいますが、「遺品整理」は、故人が残した遺品を整理・分類するプロセスを指して、『特殊清掃』は実際の清掃作業を指します。ただし、こちらは通常の清掃ではなく「特殊な方法が必要な清掃」です。
遺品整理と特殊清掃の繋がり
特殊清掃会社は通常、清掃作業のみを行います。遺品整理会社が特殊清掃サービスも提供する場合、清掃作業と遺品の整理・保管を両方対応できます。
「通帳を探してください」や「アンティーク品を保管してください」といった要望にも対応可能です。自分で部屋を清掃できないが、重要な物品が残っている場合は、専門清掃サービスを提供する遺品整理会社に相談することをおすすめします。
遺品整理会社が買い取りサービスを提供している場合
プロセスは、清掃後に遺品整理を行う流れが一般的です。ただし、死亡から相当の時間が経過している場合、故人の臭いが物品に染み込んでいる可能性があり、新品の電子機器であっても購入(再利用やリサイクルを含む)が困難な場合があります。
特殊清掃後の遺品整理
特殊清掃が完了した後、遺品整理が始まります。しかし、特殊清掃後で部屋が清潔であっても、多くの人は中に入るのをためらうかもしれません。また、死臭が遺品に移行している可能性もあります。しかしながら、遺品をそのまま放置すると、遺品整理が進みません。
したがって、特殊清掃と遺品整理を同時に実施する専門業者に依頼することを検討してください。多くの特殊清掃業者は、遺品整理サービスも提供しています。
こちらの方法は、各サービスごとに別々の業者を依頼するよりも、効率的でコスト効果が高いです。
特殊清掃と遺品整理の費用の違い
費用は業者によって料金体系が異なります。
一部の会社は、間取りに基づいて料金を設定して、その他の会社は、回収する物品の量に基づいて料金を設定して、またその他の会社は、パッケージ料金を提供しています。また、費用の計算方法は、会社によって異なります。
遺品整理の間取り別の料金の目安
間取り | 料金の相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円から80,000円 | 1-2名 | 1から3時間 |
1DK | 50,000円から120,000円 | 2-3名 | 2から4時間 |
1LDK | 70,000円から200,000円 | 2-4名 | 2から6時間 |
2DK | 90,000円から250,000円 | 2-5名 | 2から6時間 |
2LDK | 120,000円から300,000円 | 3-6名 | 3から8時間 |
3DK | 150,000円から400,000円 | 3-7名 | 4から10時間 |
3LDK | 170,000円から500,000円 | 4-8名 | 5から12時間 |
4LDK以上 | 220,000円から600,000円 | 4-10名 | 6から15時間 |
※上記の金額は、人件費、車両費、回収・運搬費、廃棄物処理費を含む概算費用です。
※ゴミ屋敷の清掃や特殊清掃が必要な場合、料金が大幅に異なる場合があります。
特殊清掃と遺品整理の両方の場合
特殊清掃と遺品整理を同時に依頼する場合、料金は特殊清掃料金に、遺品整理料金を加算して計算されます。
特殊清掃は、部屋の状態や残置物の状態により異なりますので、実際の作業内容に応じて費用を算出します。以下の表は、主な作業ごとの概算費用です。
特殊清掃の作業別の料金の例
作業項目 | 作業費用 |
---|---|
床上清掃 | 30,000円から |
浴室清掃 | 30,000円から |
消臭剤と除菌剤の散布 | 10,000円から |
汚れた畳の撤去 | 1枚:3,000円から |
オゾン脱臭 | 1日:30,000円から |
汚物撤去 | 20,000円から |
害虫駆除 | 10,000円から |
作業員の人件費 | 20,000円から |
より強力な清掃サービス(例:オゾン消臭)を依頼する場合、費用が増加します。個人物品の回収を依頼すると、さらに費用が上がるので、原状回復の範囲を慎重に検討することが重要です。
まとめ
遺品整理は、故人の遺品を家族のご意向を尊重しながら、丁寧に仕分けて整理する作業です。一方で、特殊清掃は、事故や突然の死亡現場の消毒を行い、室内の空間を安全な状態に復旧する作業です。
遺品整理と特殊清掃は、目的と作業範囲が大幅に異なります。特殊清掃には専門知識と技術が必要なので、適切なサービス提供者を選択することが重要です。
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